独自設計のCPUと、そのCPUに対応したコンパイラを開発するワークショップです。 本ワークショップは次の2つのイベントから構成されます。

• 基板製作デー（本connpassページで募集）
• 質疑応答デー（別日、オンラインにて開催予定）

「基板製作デー」では、ComProc CPU ボードを組み立てます。このボードはFPGAボード（Tang Nano 9K）のI/Oを拡張するためのもので、自作CPUの動作確認に役立つ周辺デバイスを搭載しています。

「質疑応答デー」は「基板製作デー」の2週間後以降に実施予定です。この日までに、各自でCPUコンパイラ自作ワークショップのテキストに沿ってCPU実装の演習を実施いただきます。その過程で発生した疑問に対し、このイベント内で回答します。質疑応答デーは7/9（日）にオンライン開催予定です。 https://cybozu.connpass.com/event/284799/

質疑応答デーでは、質疑応答だけでなく、演習で作る小さいCPUをさらに進化させたらどうなるか、といった発展的な話もできたらなと思います。参考書籍：コンパイラとCPU どっちも作ってみた（2023年5月21日の技術書典14で頒布）

本イベントで組み立てたCPUボードを用いれば、テキストに沿って演習していただけます。演習で作るCPUとコンパイラは四則演算に対応しており、入力した数式がコンパイルされてCPU上で実行される流れを一通り体験できます。

当日の流れ

まずuchanがはんだ付けのやり方や注意点を講義し、その後皆さんにはんだ付けをしてもらう、というのを各トピック毎に繰り返すイメージです。組み立てのスピードは皆さんそれぞれ異なると思いますが、トピックの説明の時間には是非手を止め、耳を傾けてください。

早めに完成した方は、サンプルプログラムを動かすなどして、組み立てが上手くいったかどうかを確認していただくと良いかと思います。

制作の参考資料: ComProc CPU Board組み立ての手引き

実験的な講義ですので、当日の講義進行状況により時間が前後したり、講義の途中までで終わりになる可能性もございます。ご了承ください。

作成途中でイベント終了時間が来てしまった場合、ご自宅などで残りの組み立てをお願いします。

参加に必要なもの

CPUボード（後述）を組み立てるための道具が必要です。当日、会場まで持参してください。

表面実装部品があるプリント基板をはんだ付けできる道具が必要です。 詳しくは ComProc CPU Board組み立ての手引き にまとめています

健康上、および火災警報器の誤作動防止のため、吸煙器を必ず持参してください。

CPUボード

格安FPGAボード「Tang Nano 9K」を用いた、独自設計のCPUボードを組み立てます。 基板製作デーの参加者にはこのCPUボードの基板と部品をお渡しし、会場で組み立てていただきます。

基板を組み立てることも演習の重要な要素と考えており、実装されていないプリント基板および部品をお配りします。

CPUボードの仕様は https://scrapbox.io/uchan/ComProc_CPU_Board_Rev.2 をご覧ください。

参加費

1人あたり5,000円を現地で徴収します。

基板製作デー当日に25歳以下の学生・生徒の方の参加費は2,000円となります。 年齢および学生・生徒である旨を確認できる身分証明書を持参してください。

オンライン視聴

オンサイト開催のため、オンライン聴講は不可能です。

注意事項

この講義は実験的なものです。 想定していた時間で講義が進まないことが十分あり得ます。 内容が全部消化できなくても17時には終了します。ご了承ください。

会場には電源およびゲストWiFiがあります。

未成年の方は、必ずイベント当日までに保護者の方にイベント参加許可を得てください。

イベントに関する質問は @uchan_nos までお気軽にどうぞ。

新型コロナウイルス対策について

イベント当日はマスクの着用をお願いします。布やウレタンマスクではなく、不織布マスクを着用ください。

会場は換気をします。参加者の皆様はこまめな手洗い、うがいで感染予防にご協力ください。 会場内では食事はご遠慮ください。飲み物を飲む際は、マスクを外している間は喋らず、静かに飲んでください。

緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発令された場合、イベントを延期あるいは中止する可能性があります。 延期や中止が決まった場合、connpass のメッセージ機能でお知らせします。 受信可能なメールアドレスを設定しておいてください。

参加をキャンセルする場合

キャンセル料はかかりません。都合が悪くなった方は、可能な限り早めにキャンセルをお願いします。そうしていただけると、補欠の方が参加出来る可能性が高まります。

はんだ付け練習

イベント当日にいきなり基板を組み立てることが不安な方は、事前に練習しておくといいかもしれません。 はんだ付け練習に用いる基板や部品はどのような物でも構いませんが、例えば次のような物があります。

• ハンダ付け技能練習セット（CT-ST10）
  • 初心者向けの練習セット（基板+部品）
• ハンダ付け技能練習セット（SMD 初級）（CT-ST20）
  • 初級者向けの練習セット（基板+部品）
  • CPUボードに向けた練習として最適だと思います。
• ハンダ付け技能練習セット（SMD 中級）（CT-ST50）
  • 中級者向けの練習セット（基板+部品）
  • CPUボードの組み立てより若干難しいと思います。これが完璧に組み立てられればCPUボードは楽勝でしょう。